犬や猫の寄生虫にはどんなものがいるかご存知ですか?
知っておいても悪いことはないと思いますのでこのまま読んでみてください。
まず大きく分けると、皮膚などに寄生する外部寄生虫と、お腹や心臓などの体内に寄生する内部寄生虫がいます。今回は犬と猫のおなかに寄生する虫について書きます。
犬や猫に寄生するおなかの虫の代表的なものは、回虫、鉤虫、鞭虫、猫条虫、瓜実条虫、マンソン裂頭条虫などがいます。はじめの3つは線虫類、あとの3つは条虫類という別の種類の虫です。
こいつらにどのようして犬や猫に感染するかというと、線虫類は口や皮膚から侵入したり、母犬のおっぱいや胎盤を介して感染がおこります。条虫類は中間宿主というものを介して感染がおこり、猫条虫はネズミを、瓜実条虫はノミやハジラミを、マンソン裂頭条虫はカエルやヘビを食べることで体内に寄生します。(中間宿主に条虫が寄生している場合のみ感染が成立します。)
この中で、回虫や瓜実条虫は人にも感染することがあるため、飼育環境にもよりますが、生後6か月以上の犬や猫は最低でも年に1回以上の定期駆虫が必要になります。
米国疾病予防管理センターという、いかにもちゃんとした機関は、年4回(3か月に1回)の定期駆虫を推奨しているそうです。
駆虫薬の種類や薬の投与のタイミングなどに関しては、また今度書きたいと思います。
今回はこの辺で。
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